筑紫路の歌碑・句碑マップ
安西 均(あんざい ひとし)
筑紫の 天拝山の いただきに 巨いなる鳥の 飛びたちかぬる すがたして 千とせ経し 松の見えしが 今は在らぬを いぶかしみ 問へども ふるさとびとら 興なげにいふ いづれの年の 夏なりけむ 台風に斃れきと。 おもふらく ふるさとに よるべなき 精霊のごとく かなしびの 嵐にまぎれ そは いづかたとなく 天翔りたるにあらずや。 日ならずして ふるさとびとら 松の骸を見つけ 笑ひさざめきつつ 木挽きしけむが 飛び去りしものの こころは知らざりき。 あはれ 目に追へど かの老いて巨いなるもの ふるさとの空に無く 冬ざれの 白縫筑紫。
作者
詩人安西均(本名やすにし・ひとし)が生まれ育った筑紫の地は、菅公の天拜山で有名。その山頂の老松はシンボルだったが、昭和5年(1930)の暴風で倒れた。その姿をしのんで詩魂を傾けた。
建設地
筑紫野市二日市南、市民図書館前庭
〒818-0072 筑紫野市二日市中央1-1-1(JR二日市駅舎内) TEL&FAX 092-922-2421